さて、いよいよウィルコムは国内唯一のPHS事業継続キャリアの道を歩むことになるわけだが。
イー・モバイル、約3,500億円を調達(ケータイ Watch)
このほか千本氏は、ウィルコムについて「創立に関わったため、愛着はあるが、動くのが遅すぎたのではないか。世界標準ではないPHSでは、今後は先がない」と語った。
うーん……
言わんとすることは理解できるが、どうだろう？
世界標準、というのをどこに置くか、になるんじゃあないかな。
結局携帯電話に求められているもの、というのが「キャリア間関係なく通話可能」「メールの送受信が可能」が基本フォーマットで、それプラスとして「インターネットの利用」「コンテンツビジネス(iモード、Felica、ワンセグ等)」「ビジネスユース(社内システムの活用等)」ということなんじゃあないかな、と。
だからそれがクリアできるのなら、別にどこのキャリアでも代わりはないのではないか、と。
後はそれぞれの懐事情によるわけで。
例えば、DTIの人がNIFTYやOCNの人にメールを送れない、なんて事があったらインターネットはここまで利用されただろうか？
インターネットの回線網、という標準があって、それに準拠していれば、各個別プロバイダのサービスを除いて、ユーザーは標準のサービス(メール、ブラウザによるwebサイトの表示等)は利用できるわけで。
それに世界標準、という形が常にいい、とは限らないしね。
パソコンで言うなら、AT互換機+Windowsなんて世界標準になった代わりに、本体そのものの差異化、というのが難しくなってきていて、パソコン事業は四苦八苦しているわけなんだが。
逆に独自規格を完全に押えることによって、収益を上げられる会社もあるわけで。
これはどっちの方が正しい、とは言えないと思う。
最終的に、問題なく事業継続を行えて、ユーザーから信頼して利用して貰える、というのが一番大事なんじゃあないか、と思うが。
まあ逆に、こういうことを言われる、ということはダークホースとして、一番恐れられている、と思った方がイイか、とｗ
