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4/15 産経抄より『老人駆除』

こんなことを書かなければ、知ることもなくわざわざ買ってくることなかったのにw

老人駆除  Anti-Elders War (光文社ペーパーバックス)

老人駆除 Anti-Elders War (光文社ペーパーバックス)

ざっと読んでからの感想:


いやあ、ホンマええこと書いているやんけ。
若年層はとっととこれを読んで反撃準備にかかるべし。


タイトルはやや煽りっぽいが、読んでみるときちんとしたデータ裏付けに基づいた正確な批評である。
年金制度の問題の経緯とこれからの推測、何故破綻したのか、何故出生率が低下し、年金を払わない人たちが増えたのか、ということを分析してある。
因みにこの筆者の意見としては、「自助努力をする老人は斬り捨てるべきではない」ということも言っている。
もちろんその通りだ。
何もxx歳以上は悪だ、斬り捨てろ、といっているのではない。
ただこのまま無制限に老齢者の権利だけを維持していっていると、若年者や現役の労働者が疲弊してしまって、トータルでマイナスにしかならない、ということである。

まあもっとも、これは年金政策を担当していた社会保険庁の役人が無能でしかなかったわけなのだが。
グリーンピアの破綻や、年金崩壊を引き起こした予測の甘さなども本書では指摘している。
ま、官僚の経済政策なんて基本的に当てにならんし、無理だからな。
何かこの間どこかの雑誌で、「官僚は賢いんです。だけど、表現をするのが下手なだけなんです」なんて言うバカな評論家がいるけど、バカ言っちゃあいけない。
結果出せなくてどうするんだよ。
確かに数字や細かい知識に関しては賢いだろう。
だが現実に、グリーンピアの破綻や40億掛けて作って4億しか収入がなかったものづくり大学なんていうのはどうよ?
しかもクビにならずに天下り? ふざけるなよ。
PSE問題だってそうだ。
ぐだぐだのぐだぐだで結局何だったのか、廃業してしまった業者には救済措置も無し。
ビンテージ物を決める、なんて言うのもぐだぐだだし。
外務省に至っては、ハニートラップに引っかかったバカをきちんと報告しないまま揉み消そうとするし。
ンなもんに引っかかる方がバカだ、つーの。
閑話休題。
老齢者になると医療費が無料だったのを理由に、病院に通う回数が増え、医療費を圧迫していたが、有料になると減った、という結果も。
良くある話で、


「よう、熊さん、今日はどこが悪いんかのう」
「いやあ、家におると嫁に追い出されてのう。ここにくりゃあ、綺麗な看護婦さんもおるしのう。おや、今日はトメさんが居らんけど、どこか具合が悪いんかのう」
とロビーで交わされる会話。


病院は老齢者の憩いの場じゃねー!!
いや、入院時にそういったとこ見ました。

産経抄の筆者は、

▼だが、こんなレトリックには負けられない。彼らが「老害」を非難するなら、なぜ積極果敢に攻め込まないのか。社会の主要ポストを奪いとり、自らの才覚でカネも栄誉も増やせばいい。昭和四十七年生まれのホリエモンや四十四年生まれの永田寿康前議員のような粉飾や偽メールの暴走はよせ。

地位を独占するようにして、正社員雇用などを抑えているのはどこの誰だ。
ホワイトカラーにも残業代適用除外なんてことを言い出しているのは、どこの誰だ、どの世代の人間だ。

▼ついでに、せっせと子供を産んで非老人層を増やしたらどうか。だいたい、世代をひとくくりに「老害」だの「若害」はないものだ。「害」は世代とは無関係にあるところにはある。以上、老人予備軍のボヤキである。

非老人層を増やそうと思うのなら、とうの昔にやっている。
正規雇用を削る方向にして、社会の安定性を減らすようにしていったのはどこの誰だ!!
そんな中で、安定した収入が期待できるかどうか判らない状態で子供なんか産めるか?
さすが老害予備軍、まさに現実を無視した、いや理解していない「老害」のいい見本である。