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「私たちに未来はないのか 取り残された「超就職氷河期」世代」の続き

私たちに未来はないのか 取り残された「超就職氷河期」世代(毎日新聞)
から来る人があまりにも多いので、ちょっと続きを。
みんな結構この内容、感心あるのね。
もしかして、思い当たる人多い?


この記事の続きが週刊エコノミストに載っている、という情報をゲットしたので、早速を買ってきた。
書いてある内容なのだが、リンク先の記事が約半分、後半は実態を表すデータ集、実態レポートといった感じでした。
一通り読んだのだが、俺の頭で理解できたのは、


・非正規雇用が97年以降拡大
1990年と2000年の非正社員人口(派遣・契約社員)の人口を比較してみると約2倍に
(180万人程度から380万人程度。具体数が書いてないので、程度で申し訳ない)
・このまま進むと、国家予算としても、ニート・非正社員の増加で約6兆円(2030年)のロスが出る
・正社員とフリーターでは生涯の収入格差が約4倍つく
・企業は派遣社員→正社員を雇う気は基本的にないと思った方がよい
・地方には仕事がなく、フリーターをやってでも親を養わなくてはならない


まあこんなとこでした。
実際地方では仕事ないぞ、というのは地元の友人とも話をしていてよく聞く。
よく年配の人は、「本人のがんばりが足りないから収入も上がらない、正社員になれないんだ」という精神論を言う人がいるのだが、それは実態を知らんからそういうことを言えるのだ、と。
職安行って紹介表を見てみたらよく判る。
あるのは、派遣と偽装請負と、職安常連募集。
一番最後は推して知るべし。
また39ページの高校新卒者主な都道府県別求人倍率を見てみても、26都道府県中1以上なのは12、しかも殆どが東京・神奈川・大阪・愛知・京都などと都市圏である。
地方在住の若者にとっては、どうしろ、と。
都市圏は都市圏で、そんなに物価とか家賃の固定費が急激に下がるわけじゃあないから、貰える金額はあっても、実質増えるわけでもない、と。

で、今回のSAPIOも読んでみて、ゴーマニズム宣言で突っ込まれていたのだが、働く気概、というのをなくさせてしまった、簡単に人を切るようになった、将来に不安しかなく展望が持てない、という指摘がある。
ホンマそうだなあ、と。
安定収入があるから、家を買う、なんて事を考えられたけど、こんなに簡単に人を切られる状況にあって、家を持つことはリスク、とも考えるようになっても仕方ないんじゃあないかな、と。

今の企業業績がいい、といっても、あくまでもそれは正社員を使って、の業績じゃあないから、あくまでも人件費を削っての業績の良さ、だから長くは持たん、と思う。
もうその綻びが見えてくると思うよ。
国としても個人収入が増えないんだから、税金払ってくれる量も減るわけで。
それを赤字国債でいつまでも賄う、というわけにもいかんでしょ。
消費そのものも個人収入が増えないんだから、奮うわけがない。
なんつーかな、企業側としても椅子取りゲームというか、チキンレースみたいだな。
で、大きなとこではじけ飛ぶような気がしてならないんですが。

まあ取り敢えず、買って読んでみて、考えた方がいいんじゃあないかなあ、というのが私の感想。
買って、本自身返本率が低く、売れたらまた特集をすると思うしね。
しかし、毎日ぐらいだもんなあ、こういう労働問題に真剣にやっているのは。
32ページのグラフなんかは、読んでみる価値はあると思われ。