「家のお金はATMから出てくる」(小4)
「カードを持っていれば、いつでも何でも買える」(小5)
「お金がない時は、○○(消費者金融)で借りればいい」(小6)上記は、わたしが所属する金銭教育団体「おかねの楽校」で聞いた小学生の言葉である。「見えないお金」が大手を振る時代の「軽さ」を物語っているようだ。お父さんのお給料は口座振込み、買い物はカード、かわいらしい消費者金融のCM‥‥子どもにとっては、目の前の光景がすべてである。
これは酷すぎるゆとり脳。
親はどんな教育を施しているんだ!!
「仕事が忙しくて、とてもそこまで手が回らない」と反論されてしまいそうだが、「お父さんは給料日にお母さんからお小遣いをもらっている。だからお母さんの方がエライ」(小5)という認識の子もいる。
ゆとり脳っていうレベルじゃねーぞぉーっ!!
新聞を読んでいれば、だいたい答えられる問題ではないだろうか。要は子どもに「そう言えばなんでだろう?」と興味をもたせ、目の前のお金が世の中、さらには世界へとつながっていることを分からせれば成功だ。大げさに言えば、お父さんが生きた経済学の世界に導くわけである。
きっと子どもは物知りな父親を前より尊敬するだろう。新聞やニュースを熱心に見るようになるかもしれない。是非ともお父さんに、経済や社会につながるような会話をしてもらい、失われかけている「父親力」の復権を目指して欲しい。
世のお父さん、がんばれ。