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本当のことを言う (IT Pro)

 その大先輩は,マスコミは行為者であるべきで,観察者ではダメなのだという。「目の前に弱ったネコがいるとするだろ。見ると,どうもエサを食べたがっていない。それを見て『どうも食べていないようですねぇ』なんて書いてどんな意味があるんだ。何とかエサを食べさせようとするのがオレたちの仕事じゃないか」と説教されたものである。

 それは一つのあり方だと思うが,私がこの会社に転職してきて,当時の編集長である西村氏から薫陶を受けたジャーナリストのあるべき姿とは正反対のものだった。西村氏は「ジャーナリストはよき観察者であるべし」という。簡単に言えば,見えにくい「本当のこと」を書きなさいということだと思う。そうであれば,その反語としての「行為者」とは,「本当のこと」を自身の責務や信念,自身が奉じる正義と照らし合わせて解釈,あるいは演出する者,ということになるだろう。

判っているのなら、それを行えば、というのは簡単に理解できるんだが、それを行う、というのは大変なことなんだよね。
そういった意味では、この記者の考えも判るんだが………それを許さない社会との関わり、しがらみというのがあるわけで。
ある組織に所属していると、その組織のことに関して否定・批判的なことを話すには勇気がいる。
それを行うことによって干され、おまんまの食い上げになっては困る、という現実もあるからなあ。
言われた方もそれを受け入れる方が勇気がいる。
だがどうしても多くの人は、自分の、自分達のやっていることに対して否定的なことを言われているのは受け入れがたいからなあ。
こう言うのを読んでいると、忸怩たるものを感じざるを得ないな。


「正義はどこにある」


どうしてもそれを考えてしまう。
素直に「In My Heart!!」と力強く言えるほどの自信は私はない。
どうしても自分の正義を信じてないから、その時の最善、もしくは次善の策でとは思っているのだが………それが結果としてどうだったのだろうか。
返す返すも自らの生き方を疑問に思うのだ。