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HDL2-AH4.0(NAS)のHDDを交換してみました&RAIDとかについてあれこれ思う事

7月末頃。

なんかどこかのHDDから異音が聞こえるな……急にキュルキュルというような高音を何度か部屋の中で確認。
どう考えても、この音はHDDの異常音……壊れる前に聞こえるヤバい奴だ。
NASかなあ……と思いながらも、HDL2-AH4.0のメンテナンス画面を確認してみる。

が、RAID1で組まれているディスクは正常です、という表示があるので、まあ取り敢えずは大丈夫かな? と思いながら寝る。
一応交換用ディスクのことを考えないとな。


で、8月某日。
その日はやってきた。


・異常音発生
NASの状態を示す真ん中のLEDが普段は緑色なんだが、赤色に変更


なんかこれヤバいんじゃね?
とりあえず、アイ・オー・データのサイトからマニュアルPDFをダウンロードして、LEDの状況確認。
エクスプローラーからNASにアクセスしてもアクセス不能、というかドライブが認識されていない。
ブラウザにIPアドレスを入力して、設定画面を呼び出すが反応せず。

うーん……どうしたもんかいのう……。


とりあえず電源を落として、再起動。
片肺で機能するか確認。

NASの状態を示す真ん中のLEDと向かって左側のLEDが赤く点灯

マニュアルによるとディスク1が故障との事。
とりあえず安堵。
これがRAID基盤だと、データ復旧すら危うくなるわけで。
まあ、その場合でもRAIDのディスクのバックアップは、NASからUSBポートに外付けHDDで定期的にバックアップを取っているので、最悪そこから戻せばいいわけで。
とりあえずディスク交換で目途が付いたので安心。
アイ・オー・データにディスクの見積もり依頼を出して寝る。


数日後。
交換用ディスクの見積もりが届く。

2TB 26300円

念のために確認。
これ1台の値段ですよね? ということでお聞きしたら、1台分です、と。


メーカー保証1年分が付いて…とは言え、2TBのSATAのHDDがこの金額で、HDDの保証があるとはいえ、本体の保証期間(3年)はもう切れているわけで。
ちょっと足せば新しい本体買えますよ……アイ・オーさん……。
まあ、部品を初期時に購入して、大量に在庫を持っていて……ということを考えれば、この金額もやむなし、というのも判るんですけどね……。


そりゃあ24時間4年間も動かしていりゃあ、どこか不具合は出るわな。
動いてない時間があるにせよ、ずっと付けっぱなしみたいなものだしな。


というわけで、ディスク交換に関して検索を行う。
幸い一発で交換した事例が発見。

www.4682.info

竹田さんのはHDL2-A4.0だが、ウチのはHDL2-AH4.0と型番が異なるが、コンシュマー版と企業向け版の違いで、保証期間が1年か3年かの違いで、中身はほぼ同じ……のはずなので、参考になるはず。
というわけで、参考にさせていただき、ディスクを交換することに。
もちろんいつものお約束ですが、HDD交換を実施する場合は自己責任でお願いします。


というわけで、HDDを買いに行かないとなあ。
日本橋行かないと行けないなあ。
仕方が無い。
仕方が無い。


そしてお約束とも言えるPC1's。
さて、どのHDDに……とは言え、もう買うHDDは決まっている。

「せっかくだから、俺はこの赤のHDDを選ぶぜぇ!!」

www.wdc.com

大分前からWestern DigitalがHDDのブランド化をしていて、NAS用、TV録画用等幾つかの種類を打ち出していまして。
そこで、せっかくだから、というのと、アイ・オーの後継機種もWDの赤を搭載している、という記事をどこかで読んだことがあるので、採用することになりました。

www.itmedia.co.jp

www.itmedia.co.jp

後、アイ・オーさんはWDの販売パートナーになられた模様。

WDとアイ・オーは販売パートナーになりました | IODATA アイ・オー・データ機器

というわけで、竹田さんの記事にあった「Western Digital WD20EZRX」をPC1'sで探す……が、ない!!
店頭でふと気がついたのだが、「2015年1月22日」……1年前以上の記事じゃあないですか……そりゃあ、在庫無いわな…。
PCパーツ業界の回転を考えれば、1年前のHDDなんて新商品になっていても不思議じゃあないわけで。
これは完全に俺の確認ミス。
はて、、どうしたもんかいのう……。

とりあえず、店員さんと相談。
2TBとあっても、型番が違ったらプラッタ数(※中の記憶させる磁気円盤)も異なったりするから、セクタ数が同じとは限らないですねえ…とか云々。
RAIDって、ディスクを遅い方に合わせるから速いの入れても大丈夫じゃないですかねえ等々しばらく話した結果、やはりここはいつものごとく、「えいや!!」とばかり飛び込んでみるか、と。

WD20EFRX×2台購入。
9980円×2=19960円……想定されるデータ復旧に伴う精神的ダメージも大きいが、お財布的なダメージがw
皆さん、バックアップ用メディア貯金はしておきましょう。
本当これ大事。


さて、家に帰ってディスク交換作業。
まずはHDL2-AH4.0の電源を落として、LANケーブル・USBケーブル・電源ケーブルを抜いた後、机などの平たい作業場所に起きます。
(間違えてHDDを落としたりしないように、出来るだけ広い場所がいいです。)
背面の上の爪を軽く押して、上にずらします。

蓋を取って、壊れている方のディスクを抜きます。
これは既にディスクを抜いた画像です。
特に道具も要らず、ちょっと上に引く感じで抜けます。
入っていたHDDはSeagate製のST2000DL01でした。

取り敢えず、一旦これで正常動作するか片肺で起動させてみます。
問題なく起動して、管理用画面の確認とファイルが正常に残っていることを確認しました。
これで後はHDDを取り付けて、RAIDのリビルドを行えば完了です。

e-words.jp

また、RAID構成のハードディスクで1台が壊れた際に、新しいものに入れ替えて残りのディスクからデータを再構築・複写する作業のことをリビルドという。


続いて、HDDを固定している金具を取り外して、WD20EFRXに取り付けます。
これは金具を取り付ける前のHDDの姿です。

金具を取り付けたWD20EFRXを、HDL2-AH4.0に抜いた手順とは逆に差し込みます。

後はLANケーブルと電源ケーブルを挿して、電源を入れます。
起動し終えたら、メンテナンス画面を呼び出します。
後は自動的にリビルドに入ります。

リビルドには時間がかかるので、寝る前等に準備しておくといいかもしれません。
約5時間でミラーリングが終わりました。


続いて、再び電源を落としてケーブルを抜き、蓋を開けて今度は正常動作をしていた方のHDDを抜いて、HDDの固定金具をもう1台のWD20EFRXに取り付けて、HDL2-AH4.0本体に差し込み、蓋を閉じます。
何故ここで正常に稼働していたディスクまで交換するのかというと、RAID1はディスクを合わせて置いた方がいい、というのと、先に片方が壊れてしまったので、同じくらいの劣化が起きていると思われるので、一緒に交換しておきます。
壊れてから交換してもいいじゃないか、という人もおられますが、今回は合わせて替えておこうかな、と。
また障害発生時に対応するとなると面倒ですからね。
もう先に対応できることはしておいた方がいいわけで。
そしてリビルドに時間がかかるので、そのまま仕事へ。
帰ってくるとリビルドが完了していました。

これにて正常に動作させることができました。
現在問題なく動作しています。


本来、先述の竹田さんのように、セクタ長、回転数まできちんと確認した上で、HDDも同一型番に合わせた方がいいです。
何で今回それしなかったのかというと………もう疲れていてめんどくさかったんですよ(えー
一旦USB HDDケースに繋いで、フォーマットしてセクタ長を確認してやろう、と思って途中までしていたのですが、フォーマット段階で連続勤務の疲れで、「もうええわ! 待つのいやや!! なるようになんだろw」と。
ダメやったら新しいNAS買ってきて、HDL2-AH4.0バックアップ用の外付けHDDからデータ戻せばええねん、と。
(この記事全否定じゃあないですかw)


というわけで、こういう作業を行うときには疲労のない、落ち着いた精神状態の時にやりましょう。
本当に。
ですから皆さんは、きちんと確認した上で交換しましょう。


今回RAIDの交換作業をやってて思ったこと:

今回バックアップって難儀な状態になってきたなあ、と痛感しました。
RAID1でミラーリング+外付けHDDへのバックアップ、という体制をとっていますが、HDD飛んだら終わりじゃん、と。
RAIDを組んでいる場合は、内蔵HDDの片方を交換すれば済む(今回みたいに予防を兼ねて、交互に両方交換する)という手段がありますが、RAIDのバックアップが飛んだら、それはそれで新たなHDDが必要になるわけで。

RAIDコントローラーが壊れてしまった場合には、コントローラーの修理でメーカー修理になるので、その間PC・スマフォ等のバックアップ先がない状態で稼働させる、となるわけで。
そういうことを考えたら、NASを2機掛けにしてバックアップの冗長化か、と。
そうなると、コストがかかるなあ、と


それと交換用のHDDの手配。
出来れば同一メーカー、同一型番・製造ロットで合わせておいた方がいいのですが、この昨今ではIT部品の更新が早く、特にHDDなんかは半年から1年で新しいモデルに代わってしまうわけで。
そうなると購入時に交換用のHDDも手配しておかないといけないのではないか、と。
それで計算すると、RAID NAS+交換用HDD×2、となり、結構な額になるわけで。
そう考えると、どうしたもんかいのう…と。


そこで思うのが、RAIDの交換の際、HDDのサイズを大きくできないものかなあ、と。
どういうことかというと、


2TB×2(RAID1)で組んでいるNAS

HDD 1破損、要交換

4TB(HDD1)+2TB(HDD2)で起動して、HDD2(2TB)の内容をHDD2(4TB)に移動

2TB(HDD2)を外して、4TB(HDD2)を取り付けてリビルド

4TB×2(RAID1)で組んでいるNAS


という風に、初期のHDDとは異なるサイズになってもRAID構成をそのまま移行できないかな、と。
いい加減そういうシステムができてもいいと思うんですよ。
セクタで見ているから~、とかいうのは判るんですけど、そういうのからそろそろ解放されて、もっとバックアップをしやすくはならないものかな、と。
RAID1だからこれで済むけど、RAID5やそれ以上になると、……かなり面倒なことになりそうだ。
けど、もっとそういう意味でメンテナンスが楽になるようにならないものかなあ、と思うのです。

実際これを実現しようとしたら、NASのバックアップHDDやLTOにバックアップを取っておいて、新しいNASに繋げれば実現可能なんですけどねw
(バックアップHDDやLTOの内容を新しいNASにデータを送り込む)
俺が寡聞せいか、そんなことを思ったり。
そういう意味では、アイ・オー・データ機器やBuffaloのNASを買うよりか、QNAP、Synology等のNASを買って、好きなHDDのサイズを融通させた方が楽なのかもしれません。
けど、初期投資と手間がねえ……。

QNAP(キューナップ) TurboNAS 1.6GHzCPU 512MBメモリ 2ベイ 2年保証 多機能NAS TS-212P

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そしてバックアップも難しいよな、と思うのが、データの肥大化とバックアップメディアが追いついていない件というのが大きいなあ、と。
特に著しいのがデジカメ、動画等の高解像度化に伴ってファイルサイズがバンバン上がっているからねえ……。
デジカメ写真何で今じゃあ、スマフォ、コンデジ等問わずファイルサイズが1MB弱~4MB前後、と。
挙句の果て、デジカメだと枚数なんて無制限に撮れるようなものなので(CF/SDカードの上限があるとはいえ、100枚以上撮れるとなれば、フィルム時代とは比較にならない枚数になりますからね…)、1回の撮影で20~200枚なんてざらになるわけで。
単純に4MB×200枚=800MB、約1GB弱と。
PCのHDD/SSDともに青天井で、今じゃあ500GBのHDDが5000円ぐらいで買えるし、SSDなんて128GBで5000円前後だしねえ……それを個人ユーザーが使うレベルだからねえ……すごい時代になったものだ。
フロッピーディスク1枚1.44MBの時代にはこんなテラバイトなんてあったとしても何に使うんだ、一生使い切れないだろ、と思われていたのにねえ……。
CD-ROM 650(700)MBで大容量だ、といっていた時代はどこへやら……。
MO、Zipドライブ、Jazz、PD、HSディスク、MDドライブ……色々ありましたねえ……。


そして光学メディアへのバックアップとなると今ではブルーレイになるんだが、それでも最大100GBだしねえ……。
LTOといっても、業務向けはあるけど、一般向けに販売しているのを聞いたことがないなあ……ないわけじゃあないとは思うけど。
(これは俺が寡聞なだけかもしれない)
そういうわけで、HDDのバックアップをHDDで行う、という現状だしねえ……。
クラウドは、と言われると、TB級のバックアップとなると…というのもあるし、回線もね……それを考えると出来るだけローカルの方がいいなあ、とは思います。
けど、One Driveでも15GB→5GBに減ったとはいえ、GB単位で容量使える時代になったからねえ……。
最初15GB使っていいよ、とMSから提示されたとき、何こんなに置くの、と思ってはいたんだけど、今じゃあ15GBってすぐやね、と。


まあバックアップというのは、よくPCやスマフォ等の「本体」のバックアップは考えられるけど、その「バックアップ媒体のバックアップ」っていうのは余り多く語られませんからねえ…。
使っている方は、一度運用を考えてみられてはいかがでしょうか。