Bartonの日記+c

Bartonの日記のはてなブログ版。とりあえず書いてみるw ※当ブログサイトはアフィリエイト広告を利用しています。

ポータブックの試作機をいじってきた ~ポータブックは現代に蘇ったchandoraか?~

やっぱりポータブック、話題になっていますねえ……。

ascii.jp

ascii.jp

ascii.jp

www.itmedia.co.jp


このPC販売数が前年割れの時代にいきなりキングジム、ポータブックを携えてPC販売に参戦、というのがなかなかすごい。
確かポメラの販売の時も、結構賛否両論激しく出たわけでして。
詳しくはこの辺りの記事をお読みください。
結構面白いので。

japanese.engadget.com

japanese.engadget.com

www.itmedia.co.jp


で、12月某日、梅田ヨドバシでmicro USB+Lightningの変換コネクタが付いたケーブルを探してぶらぶらしていると……

何だ、このPCは?!
とにかく触ってみようぜ!!

というわけで、緊急に触ってみる事にしました。
で、いつもながら写真はiPad miniです。
そんなわけで写りは勘弁。

キーボードの配列は日本語キーボードベースに平仮名が刻印されて無い仕様。
文字入力に関しては普段使用しているThinkPad X201sと幅はほぼ同じっぽい。
打ちやすさに関しては特に支障の無いレベル。
「半角/全角」のキーも、配置が違う場所にあるけど、特に問題ないレベル。
ファンクションキーはFxキー優先、Fnキーと合わせてアイコンの機能を使用します。

キーボードを収納時に変形させてみる。
何かこれがクセになるw
何つーか、すごく心地よい変形ギミック、という感じで、何度でも変形させてしまいたくなるw
Zガンダムサイファーの変形を彷彿させられたりw

写真ではすごく判りにくいのですが、キーボードの手前側に電源ボタン、キーボードの下にSDカードスロットがあります。

標準のストレージの状態は14.6(空き)/27.3GB(総容量)でした。
後、キーボードとモニターも閉じた状態にした場合は、サイズはほぼiPad miniと同じサイズ、厚さはiPad mini2枚分というぐらいでした。


どういうシーンで役立つのか?

こういうのを買う人っていうのは、まず1台目で買う人じゃあないわけで。
二台目モバイルで、キーボード入力が必要な人で、キーボードにこだわりがある人。
確かにスマフォ・タブレットでフリックの入力は確かに使い勝手はいいけど、長文作成には不向きなので、ライターさん・ブロガーさんにはこれは重宝されるかなあ。
やはりクラムシェル型のノートは、ささっと展開出来るところがいい。
まあ……「1台目としてパソコン欲しいけど、ちっちゃいから収納場所に困らなくて、かわいいから買っちゃおー」という事で買っちゃうと、使い勝手に困るかも。



で、完成度とか俺的評価どうなのよ、と言われると、


・このサイズがいい。
・フルサイズのSDカードを採用したのは二重丸。
・キーボードなんだが、ストロークがやや浅いけど、良好。
・ノングレア液晶採用
HDMI/RGBと両方のコネクタを採用している。
・USBもA形を採用している汎用性
・micro USBにて給電可能かつモバイルバッテリでも駆動可
・下から持った時、そんなに重くない


長所を上げるとこんな感じです。
まずはこのサイズ(キーボードを含む)。
鞄の中にぱっと入れておけるサイズですね。
やや厚みはあるものの、気軽に持ち歩けるキーボード付きWindows PCというところがいい。
普段使いのWindowsがそのまま持ち出せる、というのが一番大きい。

SDカードですが、Windowsタブレット等がmicro SDを採用する中、フルサイズのSDカードスロットを採用したのは大きい。
汎用性を考えると、micro SD→SDへの変換はできるけど、SD→micro SDへの変換はできないわけで、元規格のスロットを採用した方が都合がいいわけで。
だいたいデジカメの画像を取り出そうとすると、SDカードになりますからね。

キーボードに関しては好み色々ありますけど、俺は充分許容範囲。
ただアイソレーションなので、キーの間が空いているので若干慣れが必要。
しかし、何で最近のPCはみんな揃ってアイソレーションを採用するのかしらん?

液晶が最近一般受けのいいグレア液晶(つるつるつややかな画面)ではなく、ノングレア液晶であるのが嬉しい。
グレア液晶は光を反射して疲れるのよねえ……。
けど、1280×768というレアな液晶を……1366×768なら判らんでもないんだが……。
まあこういうレアギミックを搭載するところがある種萌えポイントなんだがw

HDMI/RGBと両方のコネクタを採用を採用しているので、外部モニター出力も安心。
USBも2.0で現行のUSB機器との接続の互換性を考慮しているわけで。
しかもWindowsタブレットによく採用されているmicro Bではなく、Aタイプを採用しているので、変換コネクタなどを準備しないでも使用出来るというのが一番大きなメリット。

そして、これが一番大きいのだが、2A対応電源で給電できることと、内蔵バッテリーが切れてもモバイルバッテリー(2A出力)にて稼働できること。
(尤も全てのモバイルバッテリー対応ではないので、動作確認は必要ですが)
アダプターも小さく、2A対応電源コネクタとUSBケーブルで行けるので、他のケーブルと兼用して使うことができると思われます。
「バッテリーが5時間しか持たないなんて、それで今時モバイルを~」という方もおられるようだけど、いや、スマフォ、PC、タブレット等でモバイルやっている人って、モバイルバッテリー持ち歩いているじゃん、と思うんだが、いかがだろうか。
Windowsタブレットでもモバイルバッテリー給電で動かす事が出来るのもあるようだけど、メーカー自らモバイルバッテリー駆動をアナウンスしてくれたのは嬉しい。
筐体のサイズ=バッテリーの積み込める量、となるわけで。
そう考えるとコンパクトな機体になればなるほど、バッテリーの積める量も減るわけで。
スマフォ、タブレットと同じ周辺機器が使用出来るので、特に問題はないか、と。
しかし、今ではモバイルバッテリー持つのが当たり前になってきたからなあ……ガラケー全盛時代にモバイルバッテリーを持って歩いていたら、奇異の視線を浴びたのに……。

閑話休題
そして下から持った時に、そんなに重さを感じさせないのである。
バッテリーや基板の配置によって重さにばらつきがあったりするケースがあるんだが、バランスよく配置してあるようで掌に置いてもあまり重さを感じません。


ここは気になるなあ、というか、設計的に何とかならんかったのかなあ、と思うところがいくつか。


・光学フィンガーマウス
・ヘッドセット/ヘッドフォン接続口の位置


光学フィンガーマウスは以前光学式トラックポイントThinkPadタブレット用とNECタブレットに搭載されていたのだが、正直言って使いやすいとは思いませんでした。
やっぱり、あのアナログ感覚で動かすスティックの良さというのはあるわけで。
で、今回ポータブックにも搭載してあるので使ってみたのですが、やっぱりアナログのトラックポイントと同じ感覚で使用しようとすると、全く違和感があるわけで。
どちらかというと、トラックパッドを操作する感覚で操作してみるといい感じ……なのかなあ……。
俺はもっぱらトラックポイントなのでパッド自身NECネットブックを使用する際以外使うことがないので、何とも言えないのですが。
かといって、アナログスティック的な物にしようとすると、キーボードの可変式という構造を考えると難しいかなあ、と…。

ヘッドセット/ヘッドフォン接続口の位置なのだが、電源ボタンの位置、もしくはその反対側に配置して、SDカードをお尻につけた方がいいんじゃあなかったかなあ…カバーで隠せるし。
ヘッドセット/ヘッドフォン端子はSkype等で接続して使用する際に裏からケーブルを回すのは…と。
尤もフットプリントの関係だと思うんですけどね。
部品点数を少なくして、機械的に効率よく配置するのとユーザビリティー優先でコストがかかっても配線を増やすのではね……それに今回初だし。


ここがなあ……と思うのは、


・OSはWindows8.1 Updateの方が良かったなあ
・ストレージが64GBないのはちょっとなあ……


という2点が大きい。
特に後者。

まず8.1Updateの方がいいなあ、という…なんですが、発売されて3年だし、こなれてきているし、10へのアップグレードパスは2016年7月末頃まで残っているのだから……と思えど、大人の事情(意味深:棒)で10しか出せないのかなあ……と。
10自身がまだいろいろと問題があるからねえ……と思いながらも、OSとしての製品寿命は10の方が長いしねえ……と、複雑な思いで眺めたり。

内蔵ストレージのeMMCが32GBというのがどうしてもネックに。
というのが、その内Windows Updateとかしていってしまうと、32GBでは足りなくなるんですよ……。
俺がPC-TW708を購入する際64GBにこだわったのはそれが理由。
Windows Updateやこのソフト入れるか、あ、この写真資料として使うか、このファイル入れておくか、となると……あっという間に使うわけで。
なお、俺のPC-TW708の内訳は、一応公式では64GB搭載となっていますが、以下の状態です。

1000MB(約1GB):回復パーティーション
260MB:EFIシステム
48.10GB:C Windows8(空き領域:19.5GB)
8.79GB:回復パーティション

という内訳になっています。
(おそらく8.79GBがメーカー製リカバリー領域だと思われる。リカバリーのバックアップは取ってあるので、ここを削除すれば空き領域は広げる事が可能らしい)
Windows8以降OS自身も回復パーティションを取るので、ストレージの容量は多ければ多いにこしたことはないのよ、と。
メモリーは血の一滴、とはいうけど、ストレージも昨今ではギガクラスとはいえ多いにこしたことはないわけで。
後、PC-TW708がMS Office 2013 Home & Businessがフルで入っていたりするからその辺で食っているかな。
そう考えると、32GBになると、結構しんどいかなあ…。
多分eMMCはM/B直結だろうから、交換不可だろうなあ…。
思い切って、mSATAもしくはM.2接続だったりしたら、購入者が速攻(ry にだろうけどw
それが判った瞬間、俺も速攻するw


ポータブックを評価する人と、そうでない人の分かれ目は運用の視点の違いだと思うのよね。
ポータブックを「従来のポメラの発展版」と見るか、「ミニノートPC」と見るか。


ポメラの発展版、という視点で見ると、このスペックでもいいと思うんですよ。
キーボードに特化したテキスト打ちマシーン、それでOSを汎用的なWindowsを使って、テキスト打っている最中にネットで検索等ができるように、他にもMS Officeファイルが扱えるようにOffice Mobile プラス Office 365 サービスを載せたPCにしてみました、ということであれば正常進化なのよね。
テキスト打っている最中にどうしても調べ物をしたくなる事があるわけで、そうなると手を動かしてスマフォ若しくはタブレットで検索となると手間なわけで。

逆にミニノートPC、という視点で見ると、Windowsタブレットが¥30000ぐらいから買える今、それに優秀なポメラキーボードが付属しました、という視点で見ると、ストレージとか価格性能比という点で…と。
ただ、キーボードと本体が一体になっているメリットというのはあるのよね。


寧ろ、ぶっちゃけると……キーボードユニットに他社製Windowsタブレット付けられるようにした方が早くね?
そんな思いがしなくもないのですが。


しかし、最近じゃあコスト削減のためにどのメーカーもOffice Mobile プラス Office 365 サービスに切り替えて行っているねえ。
この春の主立ったWindowsタブレットにはOffice 2013 PersonalかHome & Businessが付いていたのに…。
これも大人の事情(意味深:棒)なのかしらん。
俺としてはOffice 365サービスよりフルでついている方をお奨めするけど。



ポータブックは現代に蘇ったchandoraか?

一目見た瞬間、その言葉が思いつきました。
汎用のモバイルバッテリーで動かせるところなどはどうしても想起させられる。
けど、あの当時と異なる事は、


・タッチパネルを使用したタブレット(AndroidiOS)、Windows PCが溢れている
・しかも価格も¥30000ぐらいから購入する事が可能


という点なんですよねえ。
果たしてデフレに慣れきった、そして消費税アップで再度デフレ傾向に向かっている日本人の中で受け入れてもらえるのだろうか……と。
ポメラ自身、テキスト打ちの機体という事で販売して成功した実績もあるからなあ……、とは思えど、PCとしてみた場合どうなるんだろうか、と。
成功して欲しいとは思うんですよ。
俺も小型PC愛wは結構ある方なのでw

bartonnikki.hatenablog.jp

この記事内で書いているAMiTY CNが俺の初モバイルノートPCで、そこで目覚めて、そこからThinkPad235を購入したりとか。
けど、このサイズのPC自身販売されなくなってしまって、系譜が途絶えてしまいましたからねえ……。
Netbookで息を吹き返したと思うと、iPadに駆逐されて……。
で、最近ではASUSの「T90Chi」かなあ……と思っていたら、

どちらかというと、俺としてはこっちのWin8.1 Updateモデルの方が近いかなあ。
けど、ポインティングデバイスがなくて、タッチパネルじゃなあ……というわけで見送っていたり。
サイズや発想は好きなのよ。
PC-TW708を買ってなかったら、買っていた…かもしれない。

果たしてポータブックはミニノートPCの継承者としてどういう道を歩むのか……。


これを機に、

「701C作った実績もあるし、235というのもあったから、ウチも作ってみるか」
「L○○Xブランドを復活させるか」
「VAI○ Pリメイクするか」
「m○bi○ NX復活させるか。M○bile Gearでもいいぞ」

と各社が奮起して、ミニノートの市場を作ってくれたら面白いなあ、と思ったりw
T92のコンパクト版(A5サイズ)が世に出てもいいのよ、とか言ってみたりw