レノボの大和事業所と言えば、日本IBM時代から受け継がれるThinkPadシリーズの開発拠点。1モデルを除く、ほぼすべてのThinkPadが、大和事業所で開発されたという。IBMがThinkPadを含むPC事業をLenovoに売却した後も、日本IBM大和事業所の敷地内にレノボの大和事業所も存在し続けていた。それが、同じ神奈川県内のみなとみらい21地区(横浜市)の現在建設中のビルに、年末にも移転するとのニュースが発表された。ThinkPadのふるさとは、大和から横浜に移り変わるわけだ。
そうかあ、今後は横浜生まれになるのかあ。
そんなThinkPadに新しい風を吹き込んだのが、今年1月に発表されたThinkPad X100eとThinkPad Edge 13インチモデルだ。いずれもThinkPadとしては異例のAMD製プロセッサを搭載したモデルであるだけでなく、メインターゲットを大企業ユーザーから中小規模の企業ユーザーにシフトさせたモデルでもある。これを踏まえて、量販店モデルを設定すると同時に、中小規模の企業ユーザーには不要な機能を削減、低価格化を図っている。
そう、X100eみたいなのが出たとき俺も驚いた。
廉価版ThinkPadなんだけど、だからといってクオリティを可能な限り落とさないで作ってみました、という感じがして、俺は結構好きだったりする。
「はじめてのThinkPad」、略して「はじしん」向け機体かな、と。
こうしたメインテナンス性への配慮、持った時にたわんだりしない堅牢性など、本機が名前だけでなく、中身の点でもThinkPadファミリーの伝統を受け継いでいることは間違いない。もちろん、低価格化のために、すべての伝統を継承できているわけではないが、余計なソフトウェアがプリインストールされていない点にも、ThinkPadらしさが現れている。本機でプリインストールされているのは、ネットワーク接続管理ユーティリティのAccess ConnectionsなどThinkPad伝統のツール類だけで、セキュリティソフトウェアでさえプリインストールされていない(インストーラは用意されている)のは、個人的にとても好ましく感じる。
やっぱりインストール選択式の方がいいんだけど、初心者にはそのインストール作業自身が、というのはあるかもね。
ああ、なんか俺も労働しなきゃ、という気分になってきたw
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結局ノートPCでもマウス使うよなwwww(アルファルファモザイクさん)
え?