前回のNEC PC-BL330の近代化改装(という名のWindows10 Insider Preview版(10240)インストールをしたテスト)の続きです。
・2.5inch SSDとmSATA SSDどちらを使う方がいいのか?
さて、前回mSATAのセットアップ事例を行った訳なんですが、使っている内に「どちらが速いのか?」という疑問が出たので、調べてみることにする。
スペック一覧を見ても2.5inchのインターフェイスがSATA以外書いていないので、SATA(SATA 1Gbps)/SATA2(SATA 3Gbps)/SATA3(SATA 6Gbps)なのか判らないので、まずは判別をしないといけない。
なお、mSATAは150MB/s……らしいのだが、色々ネットで調べているのだが、どうも規格の速度が判らない。
SATA2の改良発展型だから300MB/sから始まっているとか、150MB/sだとか。
後、SATA3と同じ速度もあるとか。
よし、これは調査の必要がある。
MM(ry ……いや、
雫先生に聞いてみよう。
というわけで、CrystalDiskInfoをダウンロードして情報を確認。
まずはmSATAのSP310の情報を取得。
SP310のスペックに関しては、パッケージや代理店のマスターシードのページからSATA 6Gbpsであることは既に把握済み。
「SATA/150 | SATA/600」とあるから、mSATAコネクタの接続速度が150MB/s、mSATA SSD SP310の速度が600MB/sであることが判る。
続いて、以前T61で使用していた2.5inch SSDのPLEXTOR PX-128M5Pro 128GBにWindows10 IP版をセットアップして情報取得。
判りやすいようにバックの絵も変えましたw
こちらもプレクスターのページからSATA 6Gbpsであることは既に把握済み。
「SATA/150 | SATA/600」とあるから、2.5inch SATAコネクタの接続速度が150MB/s、SATA SSD PX-128M5Proの速度が600MB/sであることが判る。
両方ともSATA/150相当ということで。
せっかくだから、CrystalDiskMarkでベンチマークも取ってみる。
まずはmSATAのSP310。
続いて2.5inchのPX-128M5Pro。
こうして見るとSP310の書き込み速度が振るわないのですが、仕様にあるように最高書き込み速度が100MB/sなのでこんなものではないか、と。
読み込み、書き込み共に速いほうがストレスなく使用できるので、書き込みが150MB/s以上のSSDであればいいのではないか、と。
というわけで、読み込み/書き込み共に150MB/sを超えているモデルを選択したら問題ないか、と思います。
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・モバイル用途で使うし、紛失の恐れも考えてドライブの暗号化をしよう
(※Windows10 Proを購入してインストールした場合。今回IP版に入っているので「せっかくだから」試してみます)
やはりモバイルで使用するとなると、持ち運んでいる打ちにうっかりどこかに置き忘れたりということで紛失の恐れもありますね。
ということで、内蔵ディスクの暗号化を行って紛失時のデータの保護を考えましょう。
一番いいのは紛失しないことなんですけどね(←それが出来れば苦労はしない)。
閑話休題。
Windows10 IP版にBitLockerが搭載されているので、PC-BL330で暗号化できるかどうか試してみよう。
なお、BitLockerはVista Business以降、7/8/10 Proに搭載されている模様。
よし、ではBitLockerを実施するぞ!
まずは「Windowsキー」+「X」を押して(もしくはスタートメニューを右クリック)、コントロールパネルを開いて、「システムとセキュリティ」から「BitLockerドライブ暗号化」を選択して開きます。
「BitLockerを有効化する」をクリックします。
これで開始されるはず。
Wow……TPMチップが載っていないから暗号化が出来ない……。
だがしかし、
Windows10でも同じかな…………この記事(2ページ目)に従ってやってみることにします。
「Windowsキー」+「X」を押して(もしくはスタートメニューを右クリック)、「ファイル名をして実行(R)」をクリックして「gpedit.msc」と入力してEnterを押します。
「ローカルグループポリシーエディター」が開くので、「コンピューターの構成 - 管理用テンプレート - BitLockerドライブ暗号化 - オペレーティングシステムのドライブ - スタートアップ時に追加の認証を要求する」をダブルクリックして開きます。
初期値は「未構成(C)」になっているので、「有効(E)」にチェックを入れます。
後は変更しません。
チェックを入れた後、「OK」をクリックします。
状態が「有効」になりました。
再度コントロールパネルを開いて、「システムとセキュリティ」から「BitLockerドライブ暗号化」を選択して開きます。
「BitLockerを有効化する」をクリックすると、下の画面に変わります。
スタートアップ時にドライブのロックを解除する方法を選びます。
USBメモリーを使用するか、パスワードを入力するかを選びます。
パスワード入力で行ってみます。
パスワードの入力画面が出ます。
パスワードを入力します。
回復キーの保存に関する画面が表示されるので、キーを保存します。
どれでもいいのですが、外部ディスクにファイルで保存しました。
ドライブを暗号化する範囲の選択が出ますので、「変更済みの領域のみ~」を選択します。
今回Windows10 IP版のクリーンインストールを行っているので、「変更済みの領域のみ~」を実行しました。
7/8系からアップグレードを行った方は、「ドライブ全体を暗号化する」を選択してください。
暗号化する準備が出来ましたので、再起動します。
再起動を実施すると、BIOSチェックの後、パスワードの入力画面が出るので、先程設定したパスワードを入力します。
再起動すると、暗号化が実行されています。
アイコンをクリックしてみると、暗号化の実行状態が判ります。
完了しました。
コントロールパネルを開いて、「システムとセキュリティ」から「BitLockerドライブ暗号化」を選択して開いて、暗号化が完了して設定表示が出ていることを確認します。
※繰り返しになりますが、Windows10 Proに付属する機能なので、7 Starter → 8 HomeへのアップグレートだとBitLockerは搭載されていません。
暗号化を施したい場合には、市販の暗号化ソフト等をご活用ください。
・モバイルで使うのならば、重量も検討してみよう
やはり持ち運ぶ時の重量も考えないといけないよね、ということで計ってみました。
もちろんバッテリー込みの重量です。
PC-BL330にmSATA SSDのみ取り付けたの場合:1035g
PC-BL330用アダプターの重量:332g
PC-BL330(mSATA SSD)+アダプター=1337g
PC-BL330(2.5inch SSD+mSATA SSD)+アダプター=1425g
PC-TW708にカバーを付けた場合:506g
新しいカバーを購入しましたw
タッチパネル用のペンも付いています。
なお、スリープも純正カバーとは違ってきちんと利くようになりました。
BuletoothキーボードのBSKBB03:428g
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ACアダプター:83g
PC-TW708(カバー付き)+Bluetoothキーボード+アダプター=1017g
差分:320/408g
こうして計算してみると結構ありますね。
PC-BL330用アダプター1個分ですね。
・サイズも比較してみよう
ペットボトル500mlと比較してみます。
まずはこんな感じです。
続いてThinkPad 235(A5サイズ)を重ねてみます。
235よりちょっと幅があります。
iPad miniと比較してみました。
10.1inchと8inchの差がそのまま出ていますね。
・画面解像度も比較してみよう
みんな大好きソフトEXCELさん。
これを表示して比較してみます。
(空白のブックを開きます。サイズ変更は100%に固定。
PC-BL330はOffice2016試用版、その他はOffice2013を使用)
PC-BL330(1024×600)
列:M 行:12
狭いのでリボンを閉じてみました。
列:M 行:18
ThinkPad X200s(1280×800)
列:Q 行:28
ThinkPad X201s(1440×900)
列:S 行:34
PC-TW708(1920×1200)
列:W 行:42
※操作性のため、リボンは隠しています。
やはりこうして見ると、解像度の差がそのまま出てきていますね。
・まとめ
うーん……やはり上位機種や最新型と比較するとどうしても悩ましい感がしますが…。
実際にパワーアップさせるとしたら、前回提示したように3通りなんですよね。
・Windows7 Starterのままメモリー増設、HDD → SSDに交換
・メモリー増設、HDD → SSDに交換させて、Windows8.1 Updateにアップデート
・メモリー増設、HDD → SSDに交換させて、Windows10 Homeにアップデート
それぞれ想定される予算をざっくり想定してみました。
・メモリー(¥5000)+SSD(¥10000~16000)=¥21000
・メモリー(¥5000)+SSD(¥10000~16000)+Windows8.1 Update(¥13000)=¥34000
・メモリー(¥5000)+SSD(¥10000~16000)+Windows10 Home(2016/7/28までにアップデートなら無料:以降パッケージ代が必要)=¥21000
程度を見積もったらいいと思います。
なお、Windows8.1 Updateは2015/8/31で店頭販売終了という話も。
そう考えると、素直にWindows10 Homeへのアップグレードパスを利用して導入した方がいいかなあ、と。
で、メモリーを調べてみると、一応¥5000で見積もっていますが、密林さんで探せばもっと価格は下がりますが、上下幅を取っておいた方がいいかな、と。
ヨドバシ等での店頭とかではいくらになるんだろ?
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SSDに関しては速度はほぼ変わらないし、2.5inchよりmSATAを使った方が若干軽くなるし、どうせメモリー増設する際にはバラすんだからそのとき一緒に済ませてしまう方が、と。
けど入手性と汎用性では2.5inchの方が……と。
その辺は臨機応変に。
で、インストールに関してなんだが、俺は全部IP版をクリーンインストールしかしていないからなあ……。
アップグレード時に参考になるサイトを2つ程紹介。
ASCII.jpの方が手順だけでなくセットアップ後のクリーンインストール等の解説が詳しく書いてあるので読んでおいた方がいいかも。
結局アップグレードをした方がいいのか? と問われると、「人による」としか言いようがないです。
5年前のPCにアップグレード費用を約2万円つぎ込むより、ちょっと足して新しいWindows8.1Updateタブレット(今後はWindows10搭載になると思われる)を買う方が…とも言えます。
が、Winタブだとキーボードも買わないといけませんしねえ…後マウスとか。
「もっと軽くて広い画面のかっこいい奴が欲しい」という人はLavie Z等を買った方が幸せになれるか、と。
ご予算にも依りますが。
新しいWinタブだとOffice2013が載っているものも少なくないですし、PC-BL330には標準ではOfficeが搭載されてないですから、ライセンスの購入をしないといけない……
と思っていたんですが、「Office Mobile apps on Windows 10」である程度しのげるかもしれないな、と。
フルのOfficeと違って「Office Mobile apps on Windows 10」は無料で使える代わりにマクロ等を搭載していないという制限はあるものの、EXCELとかは関数は積んであるし、これでいけるんじゃあないかな、と。
で、記事にもあるように幸いなことに、ディスプレイサイズが10.1inch以下が対象ということで、ぎりぎりPC-BL330も対象に入るっぽい。
また、Office Mobile apps on Windows 10は10.1インチ(=Surfaceのディスプレイサイズ)以下の端末では無料で編集や保存が可能だが、10.1より大きいサイズのタブレットやPCですべての機能を使うには、別途「Office 365」に加入する必要がある。
先程インストールしたところ、サブスクリプションの要求はありませんでした。
Office Mobile apps on Windows 10に関しての動きは動作確認中です。
OneDrive経由で閲覧は出来るけど、Office365の契約がないとファイルの新規作成、保存が出来ないみたいですね。
後日色々いじってみます。
もしくはOffice2016 Preview版を入れてみるとか。
ちなみに俺はそれで今お試し中です。
(安定動作が欲しい人はOffice2013、もしくはOffice365の導入をお奨めします)
後、アンチウィルスも準備しないといけない。
アンチウィルスならWindows Defenderがあるじゃない、と言われるかもしれませんが、先日ヨドバシでSurfaceのデモに参加した際にはMSの人からダブルチェックということで入れてください、と言われました。
その時に勧められたのがウイルスバスターだったりw
Surfaceと同時購入で3000円引きになりますよ-、とか言われました。
最近ではパッケージ版を購入したら、複数台対応のケースも少なくないですので、複数台お持ちの方はそちらを。
なお俺、カスペ先生とのお付き合いですw
多分次回更新時はweb販売限定の台数無制限にする予定w
カスペルスキー 2015 マルチプラットフォーム セキュリティ 3年5台版(最新)
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ソフト類に関しては、持っている人はそれをインストールすればいいのですが。
そういうことを考えると、俺みたいに既存パーツ(メモリーやSSD、OFFICEソフト等)を事前にある程度確保したり、使い回す物がある人はそんなに金額的には負担にもなりませんが、新たに買うとなるとどうなのかな、と。
ただ使い慣れた機体で新環境のWindows10というのはありかな、と。
それと「Office Mobile apps on Windows 10」が動作する、ということを考えると、トータルで見たらプラスなんじゃあないかな、と。
機能制限があるとはいえ、MS Officeのコンパチ、しかも本家からの供給、それに無償、というどう考えても、既存のOffice2010/2013を持っていない人からしてみれば、追加機能としては大きいのではないか、と。
パッケージ版Office2013、もしくはOffice365には及ばないものの、……どうなんでしょうね……俺もOffice Mobile版のOfficeは使いこなしてないので。
次回辺りにはその辺の比較をするといいかもなあ……。
マシンスペックに関してはなあ……シングルコア(PC-BL330:N450N280:2015/9/12修正)とクアッドコア(PC-TW708:Z3735F)だしなあ……と。
反面キーボード、タッチパッドに関してはタブレット系にはないアドバンテージであるわけで。
後、液晶がLED液晶を採用しているので、なかなか劣化していない(少なくとも俺の持っている個体を見てですが)という点で、まだまだいけるかな、と。
最近PC業界は世代が変わるとパーツを買ってパワーアップさせるより、新しく買った方が安いとも言えるような状態にもなっていますからねえ…3年一昔という感じですか。
反面、ある程度処理速度もメールやオフィスソフトをこなすぐらいだと過不足ない状態になってきているわけで。
そう考えると使い方にも依るんですけど、充分かなあ、と。
特にメールと軽くwebとかというのなら元々いけていたんで、いけるかな、と。
YouTubeの動画再生も有線LANで新ブラウザのEdgeで行ってみましたが、特にコマ落ちもなく再生できました。
後、旅行時に軽く持ち歩くキーボード付きのノートPCが欲しい、ということだと改装してもいいんじゃあないかなあ。
俺としてはこのサイズの好きだし、手軽に持ち歩くには……iPad miniとかがライバルかあ……。
タブレット型+キーボードだと作業場所が安定した場所でないといけない、ということを考えると、電車の中みたいな少々揺れても大丈夫なクラムシェル型の液晶とキーボードが固定されている方が有利かな、と。
HDDをSSDに交換することにより、駆動部品を減らして、耐衝撃性も高まりますしね。
ただ俺は最近ではX201sというThinkPadの傑作機を持ち歩いているからなあ……。
現在PC-BL330は10のテスト用機体、という感じで扱っています。
言うなれば、扱い的には10/80 advみたいな感じw(判る人だけ付いてきてw)
正直言って使っているパーツとかが素直なのか、インストールも特に問題なく行われたし、インストール直後の解像度がぼやけていましたが、それもドライバの更新で直りました。
TPMが付いてないけど、取り敢えずBitLockerも設定できるので、いいかな、と。
ただちょっとまだ色々試したいこともあるので、しばらくこのレポートは続き「そう」ですw
確証はありませんがw
その時の内容はPC-BL330よりもWindows10 IP版+ソフトの動作等がメインになりそうですが。
もしくはWindows10の正規版を入れるとか、ちょっと色々考え中です。
その3が出る時はしばらく時間が空くと思います。
同時期に出たNetbookをお持ちの方々はどうしているんでしょう?
もう新機種に乗り換えているのですかな?
同世代機種や類似機種を使っている人で、Windows10 Homeにアップグレードしようかどうしようかと考えておられる方がその1を含めて、これらの記事が参考になれば幸いです。