■元麻布春男の週刊PCホットライン■ PC-9801“ガリバー”のNECがレノボと合弁(PC Watch)NECとLenovo、国内PC事業を統合 合弁会社設立、国内最大グループに(IT media)
先日日経の飛ばし記事が出たときに、もうこりゃあ固まっているな、とは思ってました。
IBMからLenovoへの売却の時も固まっていたし。
で、どうよ、と言われたら、……いいんじゃない? というのが俺の感想。
NECとしてはもうPC事業自身国内だけをマーケットにしていくのはしんどいだろうし、何かしら限界点みたいなものは見える。
最近これ、といったヒットはないからなあ。
コンシュマー向けでもコモディティ化していて、どこのを買っても大差ない。
残念ながらそれが現実。
NECである必要性って何? というのはあるかなあ。
Lenovoについてはどうなのか、というと、実は結構好意的に思ってます。
買収されてThinkPadの質が下がるか、と心配があったものの、そういう心配もなく、むしろいろんなバリエーションが出ていい感じになっていると思う。
もしIBM傘下のままだったらThinkPad Edgeシリーズを出せたかどうか。
あれで簡易的にでもいいからThinkPadの良さを知ってもらって、ということになれば1ファンとしては嬉しいかな、とは思う。
Idea PadもAndroidの分離端末を含むノートを作ったり。
ああいうのが出てきたのも嬉しいかな。
それにNECと手を組むことによって、NECのサポート拠点を利用できる、となるとLenovo的にはメリット大きいかな。
コンシュマー向けはこれでいいと思われ。
企業向けがなあ……。
けど今じゃあソリューション販売になったら、東芝がhpやDELLの製品で納入するケースもあるしなあ……そのへんは複雑です。
ただ心配なのは、両方共技術的に相反するような作りだから、それがどうなるのかな、というのが気になったり。
先日PC-VY12F/CHが¥11800という破格の値段であったので、思わず衝動買いしてしまった。
そこで当然、魔改造(とりあえずSSDを載せるためにHDDのサイズチェック)を始めるためにばらしていたのだが……ネジが多く、パーツ単位でのバラシができない。
HDD交換するのにも底面のネジを全部外して、爪を外して、とやたら面倒なのである。
そこでこのへんはやっぱり設計思想がThinkPadとは違うよなあ、と。
NECの場合は基本メーカー修理がメインで考えてあるから、バラシにくくしてある、という意味では正しい。
けど、ThinkPadはユーザー自身での修理も可能、というように保守マニュアルまで公開している。
そのへんが水と油かなあ、と。
いい意味でLaVieシリーズがフィードバックされたらいいとは思うんだけどなあ。
それともトラックパッド付きのLaVieやVersa Proが出るのかしらん?
もう最近いろんな企業の事業譲渡や買収に慣れ過ぎかなあw
IBM→Lenovoが一番俺の中では大きかったけど、ウィルコムのソフトバンクによる買収もねえ……。
次は東芝かもしれんね。
PC自身廉価になってしまって、メインに据えるのがしんどい事業だし。
事業継続でよくなるのは歓迎です。
ウィルコムもKDDIから独立した際は、八剱社長傘下ですごく勢いがあってよかったのになあ……
八剱経営で加入者も増加していたのになあ……あの頃は夢があったよなあ……