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「いい大学を出て、いい会社に」と言われ続け……それでも見つけられなかったもの(Business Media 誠)

 永井さんらの話が少しも古く感じられないのは、日本企業が抱える問題が12年前と根本的に変わっていないからではないか。一時の好景気のお陰で深く考えずに済んできたと言ってもいい。終身雇用や年功序列といったシステムも非正規社員を増やすことでかろうじて維持しているにすぎず、その象徴がこの半年間に起きた「派遣切り」だった。

 慶応大学商学部の樋口美雄教授(56)=労働経済学=は「かつて日本企業は若い社員を一括採用し、教育し、生きがいまで与えてきた。その力はすでに失われている」と話し、「企業に代わるもの」の必要性を強く訴える。

これは非常に思い当たるな。
バブル崩壊以降、即戦力のみ求めて新人の教育なんて後回し、中途採用・派遣には必要以上のことをしない、させないという時代だった。
そして、年収の多い団塊の世代は己が身の安全だけを図った………


そういわれても仕方ないな、と思う。
何故なら団塊の世代と20代の世代の正社員比率を見ていて思う。
後、伸びない給与、上がる保険料とかな。

 「私は両親に『いい大学を出て、いい会社に』と言われて早稲田を卒業しました。それでも最初の会社はつぶれるし、今の会社も働きがいは見つけられない。それは自分にやりたい仕事もスペシャリストの要素もなかったからです。だからこそ娘たちには働く楽しさを、喜びを早い時期から考えてほしいと願うんです」

ついこの間の不景気の最中では大学院卒でも仕事がないから、期間工・ラインに人材派遣会社から行っていた者も少なくない。
実際オーバードクターになっても、受け皿がないケースは多いからな。
文系はある程度は判るとしても、理系のオーバードクターで就職先が見つからない、というのは社会的に問題だと思うのだが………日本って技術大国でないとまずいのだから。


働く楽しさ…………と問われると、俺も困るんだよなあ。
実際、働いていて嬉しい、楽しい、ということは瞬間風速的にはあるけど、何かそれがずっと、となると、自信を持って働くのが楽しい、とは言えない。
まあ所詮は生活、金のため、といって言い聞かせて実を粉にしてきたんだが………


結局達成感を繰り返せるか、ということになるんじゃあないだろうか?
試験を受けるにしても、仕事にしても色々なことを繰り返し行い、その成功/失敗を通じて学んでいき、自信を付けていくわけで。
それが回数が少ない、領域が制限される、失敗・未達成の方が多いとなると、どうしても後には繋がらなくなってしまう。
そして萎縮してしまう。
再度チャレンジしようと思っても、ある一定の年齢を経ると再チャレンジの機会そのものが与えられない。
それが今のニートなんじゃあないかなあ。
何かそういうのが複合的に積み重なって問題になっている気がするのだが。


何かこの内容も読んでいて、鬱気味になるんだが。


腹が立つのはボクより給料が高い“バブル組”……氷河期世代にはびこる不満(Business Media 誠)

 「もう慣れましたが、腹が立つのは僕より給料が高い40歳以上のバブル入社の連中です。数は多いのに優秀な人は少ない。彼らの使い走りばかりで責任ある仕事も回ってこない。僕らは少子高齢化って呼んでんですけどね」

 8年入社で、大手食品メーカーの自販機営業を担当する三浦雅之さん(38)=仮名=も同じ部署の後輩は2人だけ。自身の同期は18人だが、40代以上は各年次に100人ずつほどいるという。「バブル世代もポスト不足でだぶついてるが、うちの社の50代はさらにボリュームがある。彼らが退職すれば重しはとれるけど、雇用延長とかでなかなか出て行かない。ものすごい閉塞感ですよ」

人数違いすぎだろう…………常識的に考えて………。

 「年功序列型組織で定期昇給がなく、序列も上がらないのなら、基本的に報酬も上がらない。能力給などの制度も同年代と比べているだけでたいした差はつかない。つまり30代の会社人生のレールは非常に微妙なところを走っているのに、会社側はそれをはっきり言わないわけです」

 永遠に続くと思われていたシステムが実はすでに破たんしている。このカラクリは、年金問題ともよく似ている。ただ「20年後」を今の賃金のまま迎えかねないのは決して30代だけではない。40代にしても数が多いだけ、より少ないパイの奪い合いとなる。そんな先輩たちの姿を追う20代は、会社や自身にどんな未来を描けばいいのだろうか。

結局現在の30代の給料を伸ばさない方向で会社全体が動いているから、人数は多いけど、消費が伸びない、となるわけで。
本来渡すべき給料を渡してないから、回り回って経済成長が望めない。
いや、ホンマそう思うよ。
ある時給与明細見る機会が数年前あったんだが。

 20年後を50代半ばで迎える冒頭の平野さんに「あなたの2030年」を問うと、「上の世代が持っていくから退職金も足りなくなるかも。小会社への出向ポストもないと思う」と話し、こう付け加えた。

 「解雇しやすい社会には大賛成。明日からでもやってもらいたい。ただ、いずれ自分にも降りかかってくるのなら、今のままで我慢するしかない。僕らだって正社員という既得権は手放したくないですから……」

だろうなあ。
我が身に刃を向けるのは正直覚悟のいることだ。
誰も自分が絶対的な自信を持って問題ないと言えるだろうか。