レアメタル確保のために、苦渋に満ちた決断を下した例もある。高性能磁石用合金を製造する昭和電工の場合である。
高性能磁石に欠かせないレアメタルがネオジムだ。高性能磁石用合金の性能は、結晶の出来具合に左右される。その結晶の作り方にこそ、昭和電工の競争力の源泉があった。
「だが、増大する需要をまかなうに足る資源確保のためには、ある程度の技術流出はやむを得ない」（海老沼彰電子材料事業部長）と判断した同社は、ネオジム鉱山を保有する中国企業と合弁会社を設立。２００３年末、内モンゴル自治区に国内と同水準の工場を稼働させ、今年７月には中国に２カ所目の工場を設立した。
何とも言えない気分にされるな……………
確かに物資は必要だが、基幹技術を押さえられてしまうことを考えると………
最近では使用済みパソコンや携帯電話の回収をする方向にはなりつつあるとはいえ、やはりそれでも間に合わないのかしらん？
それに、最初から分解することを目的に設計していかないとこれからの設計はだめなような気がしてきた。
中村氏は「直面しているのは、かつてのオイルショックのエネルギー危機と異なるレアメタル危機だ。日本人はデジタル時代の新たな危機を実感していない」と警鐘を鳴らしている。
（長辻象平、飯塚隆志）
なまじ石油なんかと違って実感がないからねえ。
もっとこういったことを技術教育していかないとまずいんじゃあないだろうか。
