Bartonの日記+c

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GW後半は、天気がいいらしいので、どこかお出かけしたいぞ、うん!!

そんなことを思い、

よし、ここは『保津峡→天橋立』と関西の絶景を見に行こう!!


というわけで、荷物をまとめて出撃。
大阪−淀−嵐山で、保津峡へ行くぞ!! と意気込んで地図を片手にバイクを駆る。
モバイルグッズを扱っていて思うのは、車やバイクの時には、それを操作するのがどうしても、飲食店や宿について落ち着いた時間帯でないと扱えないことなのよね。
まあ運転しながら操作するわけにも行かないわけで。

まず発見したのが、清滝隧道。

よし、この隧道を超えれば保津峡に入れるわけだ。
よっしゃ、突き抜けてやるぜ、この隧道を。
最近隧道、という存在に興味を持っていて、機会があれば通ってみたいと思っていたのだ。
その影響の元ネタは、ここ『隧道ネットワーク』だ。
読んでいてどきどきワクワク感をそそられてしまい、隧道とやらを攻略してみたい、と考えてしまい、見た瞬間、「進め!! Go!!」


しかし、ここで………俺はとんでもない勘違いをしてしまっていたのだ!!


・清滝隧道に入ってしまうと、奥まで行ってループで戻ってくる
・清滝隧道の手前の分れ道の左側を進まないと、保津峡には向かえない


それが道を走って理解できるまで、約一時間のタイムロスorz
そして、左の道に入ったのはいいが、これもまた最近一緒に読んでいた『酷道電撃ネットワーク』並にすごいことになっているのだった!!
急勾配、頭文字Dも真っ青の下り坂、全く持って、何を思って俺はここを走っているのだろうか、と思わないでもない。
舗装された道路を走ってはいるものの、陽の光が当たらず、木の陰で実気温は低く感じられる。
ちょっと薄着で来て失敗したか? と思いながらもとにかく前へ、前へ!!
そこへ、どこかの写真で見たことのある風景が。

保津峡駅、キターーーー!!
そう、これが保津峡駅である。
せっかくだから保津峡駅へ向かってみる。

至って簡素な作りだ。

改札が自動改札。

駅周辺から見渡してみる。

適当に休憩した後、天橋立を目指して、進む進む!!
早くしないと、日が暮れてしまう。
バイクで駆けていて何が辛いか、というのは運転で気を遣う、という点で神経を消耗していく、というのもあるが、一番の敵は「風」である。
常に風を全身に受けていくので、知らず知らずのうちに体力を消耗していくのである。
後、初めて訪れる土地なので、土地勘もないので、陽の明るい内に移動しないと、迷ってしまうことは確実。
そんなわけで、天橋立はムリとしても、その途中までの街に入り込み、宿泊場所を探さなくては。
(註:宿の予約などしていませんw)
もうちょっと暖かければ、河原とかキャンプ場で野営という手もあるが、最近では悪ガキに襲われない、という保証はない。
安全策をとれるのなら、とれるに越したことはない。
とにかく進め、進め!!
そんな中、二つの進路が提示される。
峠越えと林道である。
幸い林道の入り口から、対面で出会ったおじさんがいるので聞いてみる。
林道はそうは可能なのか、と。
「落石が多いし、舗装されない道路もあるから、峠を回った方が楽やで」
なるほど、ありがとうございます。

だがしかし!!

あの「安全第一」の柵が横に避けられ、実際通っている人がいるのなら、俺に通れない道理はないはず!!
むしろ、ここで挑まなくてどうする!!
受けて立とうではないか!!
それが酷道ネットワークになろうとも!!
ORR氏は挑んでいった!!
俺もやってみようと思う!!
そんなわけで、林道側にハンドルを回して進める。


なんだー、普通じゃないか。
問題ない、が油断せずに進めよ。
自己責任で進む道なんだから。


おおっと、舗装されていない、コンクリだ。
確かにここはまだ整備されていないのだな、ということを感じる。


だが、それはまだ序章だった。



川沿いを駆けているので、向こう岸をが見える。
そこには線路が敷設してある。
この大自然の中に規則的に考えられて設置されている人工物。
人類の科学の力だ。
こういった山の中とはいえ、人の持てる力、というものを感じざるを得ない。


この大自然の中に、人工の建造物として鉄道の陸橋が見られる。
すごい。
ここまで材料を持ってきて、設置するだけでも大変だっただろう。
列車の汽笛が聞こえる。
汽笛が鳴り、列車は行く。
メーテルは青春の遠く、甘い憧憬、幻影なんだよ。
僕たちは進んで征く。
どこまでもどこまでも。
そんなことを考えながら、バイクを駆る。


落石注意、の通り、きちんと落石した後がいくつも見られる。
危険だ。
確かにこれは大きな石が落ちてきて割れた後がある。
だが、これから引き返せるだろうか。
もう既に半分以上進んでいるかもしれない。
戻っていても、落石に合う可能性は少なからずある。
無論、救援など呼ぶことはできない。
京ぽんは既に圏外だ。
おそらく携帯電話も圏外であろう。


脇を見てみると、落ちてしまうと、もう助からないと思わなくてはならない。
おそらくここを通るのは、ここの地元の人だろうが、日に片手の数もいるかどうかも判らない。
バイクごと川に落ちてしまえば、もうやり直しは利かない。
慎重に行こう。
ゲームなどでは、死んでもリセットすればやり直しは利くが、自分の命は一度しかない。
そのことを瞬時に意識させられる。
「生きている実感がない」といった学生や若者、ニートをやっている者に、一度こういった道を「一人で」通させてみたい、と思う。
否が応でも自分が「生きている」ということを感じさせられるからだ。
「死にたくない」と思った瞬間から「生きている」ということを意識させられる。
この緊張感が生きている証だ。
そう思える俺は、まだ生きていたいと思っているのだろう。


「安全第一」の柵があるが、あくまでもそれは気休めにしか思えない。
事故、というのは予想もしないところから発生する場合がある。
もしかしたら、ここで落成ではない、野生動物に襲われる、という可能性もある。
そのときには、全力で「逃げるんだよー!!」と意識の中で叫びながら進まなければならない。


川側に視線を向けてみると、無効には線路が見える。
線路の上には、落石防止の屋根が付いている。
実際に石が落ちてきたりしているのだろう。
俺が通過している間に落ちてこないことを祈りながら慎重にバイクを進める。
終わりはまだ見えない。


曲がったときに目に入った。
人の住まいの息吹。
まだ道のりは残っているとはいえ、安心感を覚える。
いつ終わるのか判らない道だったと思ったが、人の生活圏を見ることができたことでほっとする。


途中、神社が見えたので、無事通過できたことを感謝するために、寄ることにする。
何も問題なく通過できたのは、おそらくここの神様が辿り着けるよう護って下さったのであろう、と。
なんと、大功徳弁財天様ではないか。
なるほど、確かに水の清らかな場所だけに。
しかも、昨年の奈良の天川村といい、偶然立ち寄った場所に弁財天様には何かと縁がある。
普段から奉っておる縁か?
手水の後、御神水を頂く。乾いた体に染み渡る。
残りの道程と帰りの無事を祈って、後にすることに。


後はとにかく走れ走れ。
走れ走れ!!
走れ走れ走れ走れ!!


で、とりあえず、福知山市内に日が暮れる間に着。1830頃。
ここから先はもう、日が暮れてしまうのでムリだな、と判断。
後はネット接続をして、開いているホテルを検索。
この際穏やかに寝られるなら、多少のことは目をつむろう、と。


さて、明日は無事に天橋立に辿り着けるのか?
無事大阪に戻ってこられるのか?


あんまり長々と更新する気はなかったんだが、つい書き込んでしまった(^^;

ではまた次回。